実印は早いうちに作った方が絶対いい

結婚するときに、両親から、実印と銀行印と認印の3点セットは必ず作るように言われました。
でも、はんこなんて、今や100円コーナーでたくさん売っているし、象牙のはんこはなんとなく年寄り臭く、結局作るのを止めました。

 

実印だけは独身時代に12mm程度のはんこを作って、印鑑登録していたので、不便さも感じませんでした。
数年後、子供も生まれたので、マイホームを購入することにしました。
マイホームを購入するためには、銀行の融資を受けるためにローンを組まなければなりません。
また、不動産屋さんと売買契約を締結しなければなりません。このときに印鑑登録した実印は、契約するために絶対必要だということに気がつきました。

 

融資を受けるのは自分だし、売買契約するのも自分であって、はんこの大きさやチープさで人物評価するなんておかしいと思っていたので、堂々と家内と銀行のローンコーナーに行きました。
銀行の融資担当、不動産会社、ハウスビルダーの担当者、そして私の4者の元で、契約書が次々と締結されていきました。
たくさんの種類の書式があり、実印を押さなければなりませんでした。

 

印鑑登録した実印を出したとき、銀行の担当者、不動産会社の担当者そしてハウスビルダーの担当者3者の驚きと戸惑いと軽い嘲笑を表情の変化を私は忘れることはできません。
世の中は人物本位だと思っていても、それは自分勝手な思い込みで、世の中には通用しないということをそのとき知りました。
契約は印鑑登録していた実印で済ませましたが、このときの恥ずかしさと屈辱にいても経ってもいられなくなり、すぐにはんこやに行って、実印と銀行印と認印の3点を注文しました。
やはり、両親の教えは正しかったと思いました。わが子もいずれは旅立ちます。そのときには家訓として結婚前にはんこを作るように厳しく告げたいと思います。